久しぶりに東京都現代美術館 へ。
東京都現代美術館のコレクション作品が展示されている「コレクション・オンゴーイング 」へ。ピクサー展 もやっていましたが、今回はこの展示へ。
久しぶりの現代美術。やっぱ楽しかった。ウォーホールの作品やポスターに使われているロイ・リキテンスタインの作品なども、もちろん展示。
会場入ってすぐに展示されていた「without records – mot ver.2015」は、通常の「without records 」とは異なり、今回の展示用にアレンジを加えたものとのこと。高い天井と複数のレコードプレーヤーが展示されていたその空間も、またよかった。
アン・ミー・レー さんの写真の作品は、すごく印象的だった。アメリカ陸軍と行動を共にした際に撮影した写真作品でしたが、平和や戦争についてのジャーナリズムについてのものではなく、純粋に写真として美しい構図やタイミングを意識して撮影されたとのこと。その前提で作品を見てみると、絶妙なタイミングでのシャッターと構図なのが、すごく感じられるものばかりでした。
豊嶋康子 さんの作品も印象的でした。口座開設 っという作品では、銀行口座を開設することにより、システム化されている社会と銀行内に口座という自身の空間を確保し、その関わりを示すような作品。複数の銀行で開設された口座の通帳が展示されていましたが、54行ほどあるその一式は、ちょっと不思議な感情を抱きました。
久しぶりの美術館で、久しぶりの刺激的な作品たち。展示会場に足を運び作品を目の当たりにすると、やっぱりいろいろ感じるものがありますね。これからも、いろいろなところに足を運びたいです。
原美術館 で開催されていた佐藤雅晴 さんの「東京尾行 」を鑑賞してきました。
久しぶりの原美術館。品川駅からちょっと離れた住宅街の一角の立地も手伝い、やはり穏やかでゆったりとした心静まる雰囲気でした。
今回の佐藤さんの作品は初めて拝見しましたが、実写の映像の一部をアニメーションの加工を加えたもの。その映像は、普段ぼくらが目にする何気ない日常が多いのですが、一部がアニメーションになることにより、一気に非現実感やバーチャル感を帯びていた内容でした。ただ映像は日常の1シーンなのでとても不思議な体験・感覚にも。カメラで撮影する動画などは、記憶の一部の思い出要素が強いかもですが、それとも違うように感じました。
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館内はやはり撮影禁止でしたが、佐藤さん本人が作品の一部をYouTubeにアップしていたので、掲載。BGMのドビュッシーの月の光という選曲もいい感じです。
スパイラルホール で行われていた「border 」を鑑賞してきました。
事前情報を特別得てた訳ではないのですが、当時のTwitterにてそのすごさを知り、早速現地へ。体験もできたそうなのですが、事前にチケットの購入が必要で11月21日(土)の販売開始からわずか30分で売り切れたとのこと。その注目度・期待度がよくわかります。
当日鑑賞できたのは、ダンスパフォーマンスなのですが、いろんな技術が混在する最先端技術が集結してるであろう、いろんな仕掛けが各所で見られました。
イベントの体験者は電動車椅子WHILL に乗車し、ダンスパフォーマンスに合わせ移動。Wi-Fiで制御された状態なので、その移動にも統一感がありダンスの演出の一環にも。
また白い箱状のオブジェクトも同じく、Wi-Fi制御で移動しその表面にプロジェクションマッピングの投影も。体験者のゴーグルには、現場のダンスに合わせてVR の投影もあったようで、技術面での演出ほんとにすごく、さらにダンスパフォーマンスとも連動しているので、この内容を実現したのはほんとに高い技術力とテクニカルな知識がないと実現できなかっただろうな、っと。
Rhizomatiks Research は、真鍋 大度 さんで有名なRhizomatiks 関連の組織の模様。以前ドローンとダンサーが共にパフォーマンスを行った作品 は知っていたのですが、その制御されていたドローンが電動車椅子での制御に変化し、さらに人を乗車形状のためVR技術での演出も追加されたのかも。いずれにしても目の前の現実と仮装空間を強く感じるパフォーマンスでした。
1ヶ月ほど前ですが、東京デザインウィーク に行ってきました。以前まで「デザイナーズウィーク 」だったのですが、今年から少しネーミングが変わったんですね。メインヴィジュアルは、ミラノで行われた 際のものを再度フィーチャーしていた模様。「東京」っというキーワードを考えると、このヴィジュアル、ぼくは結構好きです。
ここ2〜3年は素晴らしいネットサービスが生活レベルで利用されるようになったり、スマホの普及も手伝ってデジタル面での出品が多かったですが、今年はデジタル + 体験型のものが多かった印象。2016年から電力供給の自由化の影響もあるのかな?
森の木琴 と同様のものと思われ展示も。ほんとに良くできてたし、音色も木ならではの優しい感じですごくよかった。球体のボールがそれて落ちないようにするのに、作った人たちはいろいろ大変だっただろうなー、とも感じ取れるようなとてもよい展示。
マイクロソフト さんのWindows 10 の展示もあり、ちょっとびっくり。日本以外の大手グローバル企業の展示は今までなかったかもなので、とても新鮮でした。
ウェブ制作会社で有名な IMG SRC (イメージ・ソース) さんの出品も。AR + VR の 3D GRAFFITI 、ぼくも体験しましたが、とても楽しかった!未来と思ってたことが、どんどん実現しつつあるのですね。
チームラボさんは、様々な施設で体験型のものを展示していますが、今回が初めて!子供達に混じりながらお絵かき水族館 を体験しましたが、ほんとに不思議だった!自分の書いた絵が、映し出された水槽に気持ち良さそうに体をくねくね動かしながら、泳いでた。子供はこれは喜びますよね!ココノヱさんの撃墜王ゲーム もチャンスを見計らって、いつか体験してみたい!
今年もいっぱい刺激を受けたデザインウィーク。いろいろ発見はありましたが、デジタル寄りなのが、個人的にはちょっと残念。いくら検索してもみつかりそうもない、楽しげで素敵な小物の雑貨の購入とか楽しみにしていたのですが、販売スペースがなくなったのか見落としたのかで、ちょっと寂しい思いも。ただ、どんどん内容に変化を感じられ、これからも楽しみですね。
21_21 DESIGN SIGHTで開催されている単位展 に行ってきました。
この展示会のネーミングを聞いたときには、展示内容が全然想像が着きませんでしたが、会場に足を運んでみるととても奥深い内容でした。
「単位展」のネーミングにあるように、会場内にはさまざまな単位についての展示が。よくよく考えてみると「一尺」が何cmか?や、お酒でよく聞く「一合」も何ℓなのかも、あまりよく覚えてなかったり…。
普段身近にある単位についての解説を見るも、教わってから時間が経っていることもあり様々な発見も。
「1㎡」も「1c㎡」にすると、この密度。当たり前のことなんですが、このようにある程度の大きさでのビジュアルで見ると、その単位の変化の必要性が改めてよく分かります。
ぼくの仕事柄、普段から関わりの深い紙の大きさ についての展示も。「A1」サイズの1/4が「A4」サイズ。さらにその半分のサイズが「A5」だったりと、実物を目の当たりにすると「そうなんだよ!」っとちょっとテンションが上がったり。
そして今回の単位展に興味を持ったきっかけになった、この展示。
50音ごとのひらがなの分銅が用意されていて、サンプルとしてこの3つの単語の重さの展示が。「しごと」と「かてい」だと、「かてい」の方がちょっと重かったようで、そうだよな!と安堵の気持ちにも。
任意の単語を測れる仕組みもあり、いたずら心が働き「ばか」と「あほ」も重さを調べてみたり…。
普段の生活で身近にあるもので、1cmごとの大きさを感じられる展示も。日常品が特定の単位ごとのスケールで並べられると、その物体ではなく大きさについての興味が沸き、日常品に対する見方の変化も。
展示を行った運営側の方たちも様々なものを計測し、このスケールで並べたかと思いますが、なかにはまだ見つかっていないサイズもあり、親近感が涌きました。
映し出された映像をカメラとの距離感で、そのピクセル数(画像内でのグリッド感)が変化する体感型のこの展示、楽しかったです。特定の位置に経つと一般的な映像として映し出されますが、画面に近づけば近づくほどピクセル数が異なり、粗い画像に。
ぼくも試してみましたが、何度もその画面に近づいたり遠ざかったり。
展示会名だけみるとその内容は全然想像は着きませんが、「単位展」はここ最近でなかなか印象に残る内容でした。展示内容の一部に「メートル原器 」(レプリカ)の展示もあり、「1m」が北極点と赤道の距離の「1,000万分の1」の長さ とのことを知ることもできたり。「単位展」面白いです!おすすめです!
新国立美術館で行われたメディア芸術祭 に今年も行ってきました。開催期間も終わりに近づいたギリギリのタイミングに行きましたが、午前中に入館したためひどい混雑もなく穏やかな雰囲気の中にて鑑賞。
昨年Twitterやネットなどで話題にもなった「のらもじ発見プロジェクト 」が受賞され展示されていました。普段個人店舗などの看板で見かける個性豊かな書体にフォーカスしたウェブサービス。サイト上で文字を打ち込めるのみの、ものかと思っていましたが、PCで利用できるフォントデータとして配布・販売 をしていたんですね。その代金の一部を店主へ還元する仕組みもあり、とても素敵な活動。
スマートフォンで楽しめるゲームのIngress(イングレス) も受賞。今人気ですね。GPSを利用し現実世界を実際に移動しないと楽しめないゲームなので、家庭用ゲーム機での実現は難しいかも。新国立美術館のポータルかな?で特定の条件を満たすと、ある限定映像が流れる仕組み もあったようです。
今回の受賞作品の中で1番興味を持ったのは「3RD 」というもの(公式ウェブサイト )。天井近くに設置されたカメラの映像が被りものの中にあるモニターに映し出され、その映像を便りに移動するインタラクティブインスタレーション。自分の映し出されている俯瞰映像を元に移動するのみなのですが、俯瞰映像により非現実感をとても感じられ、とても不思議な体験。ゲームのキャラクターを移動させるように自分が移動する感覚のような感じですが、ただそれが自分ではないような、ほんととても不思議な体験でした。
早い時間に行ったのでゆっくり見ることができましたが、午後には入館規制がかかったとのこと。毎年この時期のイベントで人気も高く、SNSやブログにより認知度も増してきているかも。
以前は今回の3RDのような体感型の作品の受賞が多かった印象ですが、最近はすっかり減ってしまったような。映像や展示も魅力がありますが、体感型はその期間と場所でした体験できないものなので、より魅力の感じ方が違うかも。
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